2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧
淡かった17歳の2人は、悩み苦しみ時に選択を間違えながら32歳になります。 正論では割り切れない悩み深い生き物。正しさで捨ててしまえば楽なのに、手放せないものを背負って生きています。 あまりのリアルさに目が文字を追い続け、いつのまにか読み終えてい…
自分にはなかった考え方がいくつも発見できたので、大満足です。 簡単にまとめると①人類は進化の過程で、ネガティブがデフォルト設定になった。②すべての苦しみは「自己」の問題に行き着く。③「自己」は物語で構成される。④抵抗が問題を生む。降伏すべし。⑤…
きっと読み返したくなる本です。 老人はひとりで巨大カジキと死闘を繰り広げ、次々に襲いかかるサメを倒し続けて、骨しかないカジキとボロボロになって帰ってくる。 心の折れない人間の精神を美しく描き切っている作品です。 老人と海(新潮文庫) 作者:ヘミ…
13,14歳の少女がこれだけの人間観、観察眼を持っていることに驚かされます。 アンネが生きていたら素晴らしい作家になっていたかもしれないと思うと、生還できなかったことが残念でたまりません。 人種差別撤廃への足がかりとなる一冊だと思います。 アンネ…
面白いです。現代で巻き起こっている人のやりとりや日々抱く感情を脳科学の観点から解き明かしてくれています。 特に第二章、第八章の脳は自由を嫌う、言語と時間についてが特に腑に落ちる内容でした。気になる方はぜひ。 脳の闇(新潮新書) 作者:中野信子 …