川さんの読書記録

25歳。読書の備忘録として、週1冊ほど。

『「本当の自分」がわかる心理学』シュテファニー・シュタール

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「本当の自分」がわかる心理学

2022.01.13
「本当の自分」がわかる心理学
シュテファニー・シュタール

■要約
幼少期の体験から今の自分に新たな気づきを与えてくれる本。今子育てに奮闘中の方にも読んで欲しい。子どもとの接し方で参考になることばかり。

■学び
・無意識が私たちの経験と行動の80~90%を操っているということは、科学的に証明されている。

・誕生後の2年間で感じたことによって、自分が基本的に愛されているのか、そうではないのかを学ぶ。この時期に基本的信頼感(に対する信頼感と自分に対する信頼感)」が育まれる。周りの人を信頼できるかも決まってくる。

・人間の心理的な基本的欲求は、整理的な基本的欲求と同様、歳を重ねてもあまり変わらない。
 -結びつき欲求、自由欲求、快感欲求、承認欲求

・人間は他者という鏡を通して自分の価値を知るようにできている。

・親の力が強く、子どもの自己主張が全く通らないと、子ども怒りの感情を抑えるようになる。怒りの感情に向き合うことと、それに伴って適切な方法で自己主張することも学べなくなってしまう。

・感受性と「不安を受け入れる覚悟の度合」も遺伝子で決まっている。

・人間の生き延びようとする本能的な特徴から、ある人とのネガティブな経験が一つあると、その人との100のポジティブな経験が帳消しになる。

・ほとんどの子どもは両親の機嫌に対して何らかの責任があると感じてしまい、そこから自分なりの信念を生み出していく。

・自分の感情を無意識のうちに抑えてしまっているときには、呼吸が浅くなっている。

・本来の自分の姿に悩んでいるのではなく、他者の頭の中に投影された自分の姿に悩んでいる。

・物事を完璧に行おうとするのは、ほとんどの場合、そのことに全ての情熱を捧げたいからではなく、潜在意識下でミスをしたり認めてもらえなかったりすることに不安を感じているから。

・健全な逃避と不健全な逃避の差は、紙一重。まずは、「私は問題を抱えている」ということを認める必要がある。

・子どもは周りの人をイライラさせ、疲れさせることもあるが、それにより子どもの価値は変わらない。親にはそうしたストレスを引き受ける責任がある。

・良い子ども時代をつくるのに遅すぎるということはない。(エーリヒ・ケストナー

・美しいものを見逃さないように注意しながら散歩をする。

・どのような話し合いであっても、意思疎通の基盤となるのは「論拠」と「好意」と「理解」である。

■アクション
・美しいものを見逃さないよう散歩をする。