川さんの読書記録

24歳。読書の備忘録として、週1冊ほど。

2023/6/8『老人と海』アーネスト・ヘミングウェイ 9/10

きっと読み返したくなる本です。

老人はひとりで巨大カジキと死闘を繰り広げ、次々に襲いかかるサメを倒し続けて、骨しかないカジキとボロボロになって帰ってくる。

心の折れない人間の精神を美しく描き切っている作品です。

 

2023/6/4『アンネの日記』アンネ・フランク 7/10

13,14歳の少女がこれだけの人間観、観察眼を持っていることに驚かされます。

アンネが生きていたら素晴らしい作家になっていたかもしれないと思うと、生還できなかったことが残念でたまりません。

人種差別撤廃への足がかりとなる一冊だと思います。

 

2023/6/1『脳の闇』中野信子 8/10

面白いです。
現代で巻き起こっている人のやりとりや日々抱く感情を脳科学の観点から解き明かしてくれています。

特に第二章、第八章の脳は自由を嫌う、言語と時間についてが特に腑に落ちる内容でした。
気になる方はぜひ。

 

2023/5/27『クレッシェンド』スティーブン・R・コヴィー、シンシア・コヴィー・ハラー 8/10

何歳になってもこの先に自分の最高の貢献があり、成長する可能性があることを教えてくれます。

コヴィー先生の本には実例が多いので、目的、奉仕、愛、貢献といった大きなテーマでも「自分には何ができるか」と考えながら読めました。

 

2023/5/25『津軽』太宰治 5/10

太宰治さんの繊細な感覚に少しばかり気づけたような気持ちがしました。

観瀾山の桜の描写が好きです。
「花弁も薄くすきとおるようで、心細く、いかにも雪に洗われて咲いたという感じである」

次は斜陽を読んでみます。

 

2023/5/14『成しとげる力』永守重信 5/10

世界一のモーターメーカーに育てた永守さんの熱い言葉がぎっしり詰まっていました。

大切なのは気概と執念。
根性論と思われるかもしれませんが、何かを成しとげるには粘り強さは必要だと思いました。

 

2023/5/10『人間失格』太宰治 9/10

仮面をかぶって生きているような感覚。
どこか演じているような感覚。
そんな人間の内的真実を見事に書き表した作品だと思います。