2023-01-01から1年間の記事一覧
現状にとどまるか、別の道に進むか。多くの人が抱えるであろう選択肢に勇気を与えてくれる本です。 信念は変わってもいい。自分の考えの外にあるものを柔軟に受け入れられる人間でありたい。 迷路の外には何がある? ――『チーズはどこへ消えた?』その後の物語…
最後感動しました。1匹の犬がさまざまな人と関わりながら、5年を経て少年と再会を果たします。 話すことはできなくても多聞は人以上に気持ちを理解してくれる存在でした。 少年と犬 (文春文庫) 作者:馳 星周 文藝春秋 Amazon
18歳の大学生がアメリカの著名人に突撃インタビューするノンフィクション。 ビル・ゲイツ、レディー・ガガ、スティーブン・スピルバーグ…各界の成功者はどうやってキャリアを始めたのか。そう書くと本書はインタビューの内容が書かれていそうですが、大半の…
27歳って何してるかな、何考えるのかなと気になって、本書を手にしました。 職業も考え方も何もかも人によってバラバラで面白いです。別に正解なんてないから、自分の好き嫌いは大事にしようと思えました。 わたしたちが27歳だったころ 悩んで、迷って、「…
淡かった17歳の2人は、悩み苦しみ時に選択を間違えながら32歳になります。 正論では割り切れない悩み深い生き物。正しさで捨ててしまえば楽なのに、手放せないものを背負って生きています。 あまりのリアルさに目が文字を追い続け、いつのまにか読み終えてい…
自分にはなかった考え方がいくつも発見できたので、大満足です。 簡単にまとめると①人類は進化の過程で、ネガティブがデフォルト設定になった。②すべての苦しみは「自己」の問題に行き着く。③「自己」は物語で構成される。④抵抗が問題を生む。降伏すべし。⑤…
きっと読み返したくなる本です。 老人はひとりで巨大カジキと死闘を繰り広げ、次々に襲いかかるサメを倒し続けて、骨しかないカジキとボロボロになって帰ってくる。 心の折れない人間の精神を美しく描き切っている作品です。 老人と海(新潮文庫) 作者:ヘミ…
13,14歳の少女がこれだけの人間観、観察眼を持っていることに驚かされます。 アンネが生きていたら素晴らしい作家になっていたかもしれないと思うと、生還できなかったことが残念でたまりません。 人種差別撤廃への足がかりとなる一冊だと思います。 アンネ…
面白いです。現代で巻き起こっている人のやりとりや日々抱く感情を脳科学の観点から解き明かしてくれています。 特に第二章、第八章の脳は自由を嫌う、言語と時間についてが特に腑に落ちる内容でした。気になる方はぜひ。 脳の闇(新潮新書) 作者:中野信子 …
何歳になってもこの先に自分の最高の貢献があり、成長する可能性があることを教えてくれます。 コヴィー先生の本には実例が多いので、目的、奉仕、愛、貢献といった大きなテーマでも「自分には何ができるか」と考えながら読めました。 7つの習慣 という人生…
太宰治さんの繊細な感覚に少しばかり気づけたような気持ちがしました。 観瀾山の桜の描写が好きです。「花弁も薄くすきとおるようで、心細く、いかにも雪に洗われて咲いたという感じである」 次は斜陽を読んでみます。 津軽 (新潮文庫) 作者:治, 太宰 新潮社…
世界一のモーターメーカーに育てた永守さんの熱い言葉がぎっしり詰まっていました。 大切なのは気概と執念。根性論と思われるかもしれませんが、何かを成しとげるには粘り強さは必要だと思いました。 成しとげる力 作者:永守 重信 サンマーク出版 Amazon
仮面をかぶって生きているような感覚。どこか演じているような感覚。そんな人間の内的真実を見事に書き表した作品だと思います。 人間失格 太宰治と3人の女たち 小栗旬 Amazon
素晴らしい一冊。これでもかというほどの人物の例でもって、生き方の見本を伝えてくれています。 どのように生きるかは人それぞれですし、他人が決めるものではないと思いますが、本書の中で素晴らしいなと思える姿勢がいくつか見つかると思います。何度も読…
美しいです。舞台が島だからなのか、青年と少女が純真だからなのか、全体を一貫して流れる爽やかな空気が大好きです。 読むと続きが気になって、時間を忘れて読んでいました。おすすめです。 潮騒 (新潮文庫) 作者:三島 由紀夫 新潮社 Amazon
新聞記者をしながら九州で鴨打ちをする。田も耕す。猪や鹿に罠も仕掛ける。 面白おかしく描かれていますが、真剣そのものです。生は殺生の上に成り立つという事実を改めて目の当たりにしました。 アロハで猟師、はじめました 作者:近藤康太郎 河出書房新社 A…
プロの音楽家の人生を垣間見られたような満足感がありました。 本を読むときにピアノのBGMを流すことが多いのですが、一曲目は「戦場のメリークリスマス」に決めています。何度聴いても良いですね。 そんな読書時間を楽しみに本屋をぶらぶら歩いていると、坂…
「君は誰と生きるか?」この真っ直ぐな問いは自分は誰といたいのか、どのような人に囲まれていたいのかを改めて考えさせられました。 本にはいくつも折り目がついて、何度も読み返すことになりそうです。 「近悦遠来」簡単に言えば、身近な人が楽しんでいる…
涙を流して読む方も少なくないと思います。オカン頑張れ、と気づけば応援していました。 時々しかいないオトンにも、何度目かのガンにも悩み苦しんだボクのオカン。いつも明るくて誰にでも料理を振る舞ったオカン。ボクに自分の人生を切り分けてくれたオカン…
将棋好きなので、ずっと気になっていた本でした。本屋大賞で2位となってから5年ほど経って、やっと読めました。 面白かったです。読み終わったその日に下巻を買ってきました。 盤上の向日葵(上) (中公文庫) 作者:柚月裕子 中央公論新社 Amazon
面白すぎました。父のすすめで読みまして、こんな生き方もいいなと選択肢の幅が広がりました。 自給自足できる村をつくるエコビレッジビルダーとして活躍されている銀之輔さんの経験は驚きの連続です。家も服も食べ物もすべて、その場にあるものでつくってし…
so__fotopalabrasさんにおすすめしていただき、読み終えました。良かったです。塩谷さんの文章は優しく心にすっと入ってきて、読み終わって少しぼーっとしてしまう満足感がありました。 アメリカに住んでいるからこその視点も多く、気づきがたくさんありまし…
すてきな表紙に吸い寄せられて、読んでいました。表紙負けしない面白い作品でした。 「問いというのは、肉体に落とし込むことが大事です。想定だけで物事を考えていても、一歩も前に進んだことにはなりません。行動して実際に体感してみなくては。」 この内…
父親の気高さ、厳格さ、そして愛情ゆえの脆さ。宮沢賢治さんの名著『銀河鉄道の夜』ではなく、『銀河鉄道の父』です。本書は宮沢賢治の父、政次郎が語る宮沢家の物語です。 近々映画が公開されると聞き、手に取ってみました。単行本で408ページと分厚いので…
「頭の中のしゃべり声(チャッター)」をどう鎮めるか。私は普段頭の中でひとり言が多いので、気になって読んでみました。 何を思考しているかによって、良い影響にも悪い影響にもなりうるだろうなと思っていたのですが、考えている内容というよりネガティブ…
この本に出会えてよかった、そう思える本でした。読んでいると心があったかくなって、時々涙が滲んできます。極北のアラスカで写真家をしていた星野さんの日々には、ずっと忘れたくない大切なことを私に教えてくれました。 一度もアラスカに行ったことがあり…
世界170カ国以上で2億部売り上げたというこの本を胸の高鳴りを感じながら読み終えました。自分と向き合って考えながら読むと力強いメッセージを与えてくれると思います。 人によって様々な解釈ができて、同じ人でも読む時期によって感じ方が変わる本だと思い…
最近又吉さんのYouTubeチャンネルにはまって、久々に火花を読みたくなりました。(ちなみに「百の三」という企画が大好きです。) 本題の火花ですが、良かったです。面白かった。お笑い芸人の徳永と先輩芸人の神谷さん。徳永にとっては天才で敵わないと思っ…
人生をより意義深いものにするための長期戦略を立てようという内容です。1,2年の計画ではなく、10年単位での計画を立てることによって、目先の利益に囚われず、目指していた場所にたどり着ける、と。 率直な感想を述べると、新しい発見は得られませんでした…
少し重めのお話です。女性ならではの悩みがテーマとなっており、私は初めて知ることも多かったです。 後半、精子提供で生まれた方々の声を知りながらも、子どもを持つことを諦めきれない夏子の葛藤が描かれています。本当の父親を知らない子どもを産んでもい…