太宰治さんの繊細な感覚に少しばかり気づけたような気持ちがしました。
観瀾山の桜の描写が好きです。
「花弁も薄くすきとおるようで、心細く、いかにも雪に洗われて咲いたという感じである」
次は斜陽を読んでみます。
素晴らしい一冊。
これでもかというほどの人物の例でもって、生き方の見本を伝えてくれています。
どのように生きるかは人それぞれですし、他人が決めるものではないと思いますが、本書の中で素晴らしいなと思える姿勢がいくつか見つかると思います。
何度も読み返して学びを深めたいと思います。
新聞記者をしながら九州で鴨打ちをする。田も耕す。猪や鹿に罠も仕掛ける。
面白おかしく描かれていますが、真剣そのものです。
生は殺生の上に成り立つという事実を改めて目の当たりにしました。
プロの音楽家の人生を垣間見られたような満足感がありました。
本を読むときにピアノのBGMを流すことが多いのですが、一曲目は「戦場のメリークリスマス」に決めています。何度聴いても良いですね。
そんな読書時間を楽しみに本屋をぶらぶら歩いていると、坂本龍一さんの本があった。偶然と言えばそれまでですが、そんなときは本が自分を呼んでいるような感覚がするもので、買いました。
幾つもの心に残る旋律を生み出す音楽家の日々や考え方、感覚に触れられる一冊です。
坂本さんの語り口調でまとめられているので、読みやすかったです。