2022.02.05
思考は現実化する〈上〉
ナポレオン・ヒル
■要約
考える力と富を得たいという願望を持つ人なら、誰もを成功へと導く哲学を紹介している。
■学び
・毎日わずか30分間、創造的な思想の時間を持つようにすること。その時間は願望や目標に意識を集中する。
・人間が金を持ったまま死ぬことは大変不名誉なことだ。
・願望実現とは、このように当初の願望とは異なった結果として実現することがよくある。これこそチャンスに特有のトリックである。
・愛情というのは、信念によく似た心の状態である。したがって、愛も信念と同様、思考を実体のあるものに転換するのに大いに役立つ。大成功を収めた人々の影には、大抵の場合、愛する人の存在がある。
・願望の実現に基づいて計画を立てるとき、あなたは理性に頼ってはいけない。理性に頼りすぎると失望することになるだろう。富を蓄積する姿を思い浮かべるのは、完全に想像だけでよい。これは非常に重要なことである。
・「明確な目標」と「完全な行動計画」があれば、アイデアを富に変えることができる。
・最も優れた人は万人の召使いにもなれる人である。
■アクション
・30分創造的な思想の時間を設ける。瞑想とセットで行う。
『世界の一流から学んだ仕事の品格』植山周一郎
2022.02.03
世界の一流から学んだ仕事の品格
植山周一郎
■要約
サッチャー元英国首相の日本代理人を務めた植山さんの経験から、ビジネスで差がつく教養の磨き方を学べる一冊。
■学び
・自分よりも才能のある人を探し、彼らに楽しんで新しいビジネスをやってもらう。自分がすべてできるわけではないのだから。
・サッチャーさんの講演会とレセプションは合計で3時間ほどになることが通例だった。その間、トイレに行くのを見たことがない。サッチャーさんは絶対にお水を飲まず席を外さないというプロ意識があった。
・人の一生は、最終的にその人の品格に左右され、品格は自分をどう形成するかにかかっている。(マーガレット・サッチャー)
・創造的であるということは、無関心を克服すること。
・「品格」とは、揺るぎない自信に裏打ちされた慈愛。
・同時代の各国の出来事をヨコに並べると、途端に具体的なイメージが湧いてくる。
・音楽(ミュージカル)をさりげなくビジネスにつなげる。
『経営者になるためのノート』柳井正
2022.02.02
経営者になるためのノート
柳井正
■要約
ユニクロの社長、柳井正さんが経営者として必要な考え方を教えてくれる一冊。
実行に結びつけることが何より大切であることを再認識できる。
■学び
・経営者とは、一言でいえば成果を上げる人。成果とは、約束したこと。
・「水道哲学」水道から流れる水のように、廉価で大量に物資を供給することで、人々を幸福にする。(松下幸之助)
・業界は過去、顧客は未来、ライバルではなく顧客に集中する。
・安定志向で安定成長している会社はない。
・厳しい上司に必要なこと:厳しく要求して本当にやってもらおうと思ったら、部下に「君だったらできる」というようなことを言ってあげることが必要。
・実行に結びつけないと意味がない、そして実行を通じてまた学ぶ。本を読むときも対話をしながら読むようにする。
・スピードの重要性:5000万人のユーザーを獲得するのに、ラジオは38年かかった。テレビは13年かかった。インターネットは4年。iPodは3年。Facebookはわずか2年。
・Facebookはすでに7億人超えの登録者がいる。人口に置き換えると、中国、インドに次ぐ、世界第3位の国の大きさになる。
・自信がないから分散する。
・メンバーは、あなたの言葉を信じるのではなく、言葉を言った後のあなたの背中に信頼性を見出している。
・人間とは真剣に期待されると、普段使っていない力まで使って何とかしようとする。
■アクション
・言行一致を徹底する。
『世界一やさしい問題解決の授業』渡辺健介
2022.02.01
世界一やさしい問題解決の授業
渡辺健介
■要約
問題解決の考え方を中学生にも分かるように教えてくれる一冊。
具体的な問題を紐解いていく過程で実用的な考え方のツールが学べる。
■学び
・「分類の木」を使ってアイデアを幅広く洗い出す。全部書き出した後に実現可能か、効果的かを考える。優先順位をつけ、絞り込む。
『生き方』稲盛和夫
2022.02.01
生き方
稲盛和夫
■要約
稲盛和夫さんの人間として正しいことを追求する、単純かつ力強い生き方を学べる一冊。
■学び
・人生、仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力(人生や仕事の成果はこれら3つの掛け算によって得られるのであり、決して足し算ではない)
・「思念が業をつくる」よい思いを描く人にはよい人生がひらけてくる。悪い思いをもっていれば人生はうまくいかなくなる。
・「思わんとあきまへんなあ」という松下さんのつぶやきは「まず思うこと」の大切さを教えてくれる。
・楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。
・「思想の深遠なるは哲学者のごとく、心術の高尚正直なるは元禄武士のごとくにして、これに加うるに小俗吏の才をもってし、さらにこれに加うるに土百姓の身体をもってして、初めて実業社会の大人たるべし」(福沢諭吉)
・日本の法律は成文法であるため、教条的になりやすい。アメリカは判例法であるため、条文にそれほどとらわれることなく、それぞれのケースで良識やルールに照らして、判断する傾向が強い。
・おのれの才を「公」に向けて使うことを第一義とし、「私」のために使うことを第二義とする。謙虚の本質はそこにある。
・「徳高き者には高き位を、功績多き者には報酬を」(西郷隆盛)
・60歳からの20年間は、死への準備に当てるべき期間。社会に出るのに20年間の準備期間を要したように、死を迎えるための準備にも20年間の時間が必要である。
『リーダーになる人に知っておいてほしいことⅡ』松下幸之助
2022.01.30
リーダーになる人に知っておいてほしいことⅡ
松下幸之助
■要約
松下幸之助さんの言葉を通して、リーダーとして、人としてのあるべき姿を教えてくれる本。
■学び
・科学で説明する範囲は知恵に入らない。知識の範囲。科学で説明できない、知識で説明できないものを知ることが知恵だと思う。
・苦労に苦労を重ねてことにより人格の完成が仕事にこもる。
・商売は私事ではなく公事である。
・引くべきか、引かざるべきか。それが分からないようでは、経営者としては失格である。
・現在の世の中が豊かで住みやすいのは、今の若い人たちの努力によるものではない。先人が懸命に努力して築き上げてきたもの。そのことをよく理解するなら自ずと感謝の心が生まれるはず。
・吉田松陰は松下村塾をやった。どん底の生活をしているけれど、志だけは日本の将来ということを考えていた。
『松本人志 仕事の流儀』NHK「プロフェッショナル」制作班・監修
2022.01.29
松本人志 仕事の流儀
NHK「プロフェッショナル」制作班・監修
■要約
松本人志さんの仕事への向き合い方や日々考えていることを少し知ることができる一冊。
■学び
・世界で一番面白いやつは、世界で一番面白くないやつ。笑いについて真剣に考えれば考えるほど、この両者は表裏一体化してくる。
・「仕切りの上手い人」の条件は、踏ん切りの強い人。無駄だと思ったことをすっぱりと切り捨てられる。同時に視野の狭い人間でもある。
・「笑い」と「悲しさ」の境界線は紙一重。人間の顔って、悲しいときも、楽しときも、感情がある一定のレベルを超えると、どんどん同じ表情に近づいていくものなのかもしれない。
・面白い芸人って、全ての感情をいったん「お笑いのフィルター」に通して、そこで信号を切り替えられる人間のことかも。
・松本さんはけっこう運命を信じる人。
・娘に「早く成長してほしい」という気持ちと、「このまま止まっててほしい」という気持ちがある。
・まぁ、しいて言うなら、相方の浜田よりは先に死にたいかなぁ。僕が浜田の弔辞を読むよりも、浜田が僕の弔辞を読む方がいい気がするんです。あいつには、泣きながら僕に謝らんといけないことが、色々あるはずですからね。