川さんの読書記録

25歳。読書の備忘録として、週1冊ほど。

『大富豪からの手紙』本田健

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大富豪からの手紙

2022.02.13
大富豪からの手紙
本田健

■要約
大富豪の祖父からの「手紙」に導かれて、青年は人生の秘密を追い求める旅に出る。

■学び
・単なる偶然では説明がつかない、人との出会いが人生を変える。このことが腑に落ちれば「自力ではなく、何かに生かされている」と言う感覚で毎日を楽しむことができる。

・人生の全てを一瞬で変えることはできない。だが、進方向は一瞬で変えることができる。

・誰かに報いたい、誰かを喜ばせたいという恩返しのエネルギーは大きい。逆の立場になった時、自分に報いたい、喜ばせたいと思って仕事をしてくれる人が何人いるかが大切。

・普段から次のステップが何かを考えておく。

ブータンは世界で最も幸せな国だけど、「選択肢の少ない生き方」をしているようにも見える。結局、何が幸せか、という定義が違う。

・ある側面から見ると、「自由意志はあったし、全てを自分で決めてきた」と言うこともできる。でも、後から考えてみると「すべては、最初から決まっていた」と言うこともできる。

『渋谷ではたらく社長の告白』藤田晋

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渋谷ではたらく社長の告白

2022.02.11
渋谷ではたらく社長の告白
藤田晋

■要約
起業や独立を考えている方の必読書。全てをなげうって、サイバーエージェントにかけた藤田さんの赤裸々な経験が記されている。

■学び
・ハッタリでもいいから、とりあえず実績を口に出してしまって、次に会う時までに本当に実績を作る。苦しい内情ベンチャー企業がゼロから何かを生み出すことができる理由。

・将来会社を作った時のメンバー構成をいつも想定していた。

・1年目にして粗利益額5000万円。常に自分のパフォーマンスを強く意識していた。

・意図的に、身の丈以上の大きさのオフィスを借りて、中にいる人の気持ちを変えることを目論んでいた。

・ビジネスモデルではなく、採用や社員の士気の高さが競争力になっている。

『100円のコーラを1000円で売る方法』永井孝尚

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100円のコーラを1000円で売る方法

2022.02.11
100円のコーラを1000円で売る方法
永井孝尚

■要約
一つのストーリーを通してマーケティングの基本的な考え方が学べる一冊。

■学び
顧客満足=顧客が感じた価値ー事前期待値
つまり、お客さんの要望に応えるだけでは、0点になる。

・街の電気屋と家電量販店の違いを考えると、重要なことが価格と品揃えに限らないことがわかる。

・バリュープロポジションとは、顧客が望んでいて競合他社は提供できない。自社が提供できる価値のこと。

キシリトール入りのガムの販売に、初め歯医者は賛成してくれなかった。ただ、これまでの「虫歯になってから歯医者に行く」から「虫歯にならないように歯医者に行く」というビジネスモデルを考えて、歯医者の賛同を得ていった。

・カスタマーマイオピアとは、目の前のお客さんの言うことだけ鵜呑みにして、その全てに対応しようとして、本当にお客さんが必要としていることに対応できておらず、長期的に見るとお客さんが離れてしまう状況のこと。

・「リスク歓迎型」に一通り売った後、「リスク重視型」のお客さんに売ることが必要。両者の間にはキャズムと呼ばれる普及するための大きく深い谷がある。

『プレゼンは「目線」で決まる』西脇資哲

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プレゼンは「目線」で決まる

2022.02.08
プレゼンは「目線」で決まる
西脇資哲

■要約
聞き手の目の動きをコントロールし、プレゼンで成果を出す方法が学べる一冊。

■学び
・「相手が見ていないもの」について伝えても、99.9%理解されない。何かを伝えたければ、まずそれを「見てもらう」ことが大前提。

池上彰さんのニュース解説は「視聴者が見ていること」「視聴者が聞いていること」「自分が伝えたいこと」を一致させているから、スッと頭に入ってくる。

・数字のインパクトを最大限活かすため、単位のフォントサイズを2割ほど小さくする。

・70%は本題を話す時間に、30%は課題提起に当てる。

・すべての要素について「順序の根拠」を言えるようにする。

■アクション
・資料作成の際、単位のフォントサイズを2割ほど小さくする。

『覚悟の磨き方』吉田松陰

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覚悟の磨き方

2022.02.07
覚悟の磨き方
吉田松陰

■要約
30歳で生涯を閉じた吉田松陰の熱い言葉が読む人の心を鷲掴みにする一冊。型破りな行動力、本気で生きた吉田松陰を好きになった。

■学び
・松陰は生まれた時から空気のように存在していた「しきたり」を破り、行動をもって自分の信念を貫くことをよしとした。

・教育は知識だけを伝えても意味はない。教える者の生き方が学ぶ者を感化して、初めてその成果が得られる。

・頭は心を満たすために使うものだ。「心から満足できる行い」にもっと敏感になること。

・まだやったことがないことを、「怖い」「面倒くさい」「不安だ」と思う感情は、過去の偏った経験が作り出す、ただの錯覚である。

・松陰が尊敬するのはその人の能力ではなく、生き方であって、知識ではなく、行動。

・評価する人が誰もいないところで、どれだけ人の悪口を言わないでいられるか。善行を重ねられるか。

・この世の中を救ってきた偉人の精神を引き継ぐ。自分を育ててくれたものを守るためにできることはそれだけ。

・わずかな時間も惜しい。そう感じないのであれば、その勉強は身になっていない。

・思いやりとかやさしさは、持つものではなく、思い出すものである。人を喜ばせようとするのは善意ではなく、本能だ。「本来の自分らしさ」を取り戻すために、学ぶ。

・人を疑い続けて、うまくやるよりも、人を信じ続けて、馬鹿を見る男になりたい。

『ヒトの壁』養老孟司

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ヒトの壁

2022.02.06
ヒトの壁
養老孟司

■要約
人がヒトであるという実感から問い直した一冊。人生そのものが不要不急ではないか、それでも生きる価値とは。84歳の知性が考え抜いた人間論。

■学び
・夜には死ぬという前提で毎日を始める。コロナは死という生の前提を各人の目前にもたらした。

・文化系の人なら「心は一人一人違うだろうが」と思うかもしれない。数学者の津田一郎は一言で回答する。「それは数学的には誤差に過ぎない」

・川の流路、山岳の形成や崩壊といった地方の変化から生物の進化まで、全ての動きは「最も抵抗の少ない経路を通って変化する」。

・現代では自然科学教、工学技術教が正統と化し、それが自己隠蔽する。「コンピュータが囲碁の名人に勝った」と書かれることがある。本当はプログラムを書いた技術者と、彼を雇った会社が勝ったのだが、誰もそれを指摘しない。

・自己言及の矛盾。「私はウソしか申しません」

・ヒトは適応性の高い生き物で、AI社会に適応してしまう可能性が高い。実はAIが人に似てくるのではない。ヒトがAIに似てくるのだ。

・「ああすれば、こうなる」は、理性の世界、意識の世界、予測と統御の世界である。ところが世界は「こうなった」という結果の集積であって、そこで何かが問われるとすれば、一体「どうしようとしたのか?」という問いであろう。

・最近の脳科学では、喜怒哀楽は「社会的現実」だと言われている。みんなが一致して怒ったり、笑ったりするのは作られた現実だというのだ。

『だから、そのデザインはダメなんだ。』香西睦

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だから、そのデザインはダメなんだ。

2022.02.06
だから、そのデザインはダメなんだ。
香西睦

■要約
WebサイトのUIデザインの良し悪しを比較しながら解説している一冊。

■学び
・ローテーションバナーエリアにマウスポインタがある場合はローテーションを停止することで、意図しない自動切り替えから解放される。

・会員登録などの手間のかかる行動を終えたユーザーは、新しい導線への興味が比較的高いため、別の導線を用意する。

・タイトルやリード文は、本文の要約もしくは最も伝えたい結論で構成する。本文ではその理由や詳細な内容を記す。

・質問が探せないから、「検索ツール」を用意するのは間違い。検索結果が多かったり、ヒットせずに回答が見つけられないと、お問い合わせを利用するため、サイトの管理側の業務効率の改善にもつながらない。解決策としては、質問一覧をテーマごとに分類し、絞り込みで探せるようにすること。